最近は結束力を高めるためか、大規模な病院でも、反対に小規模のクリニックでもお揃いのユニフォームを作ることが増えています。ユニフォームと言っても、サッカーや野球の試合で使われるようなものではなく、普段使っている白衣のような、医師や看護師としての職務に沿ったものです。オリジナルの白衣を作ることで帰属意識が生まれ、チームとしての団結力が高まることが期待されます。
しかしながら、オリジナルの白衣を作る際にはいくつか注意点があります。「なんとなくこうだろう」「他の科・チームでもやってるから」といったあいまいな根拠で白衣を作ると、思わぬトラブルに巻き込まれてしまいかねません。トラブルを未然に防ぐために、オリジナル白衣のデザインを作る際に気を付けるべき2点を確認しましょう。
小児科のように、小さな子供が患者になる診療科では、病院に対する恐怖感などを和らげるために、子供にも人気のキャラクターを使いたいと思われるかもしれません。しかし、キャラクターには「著作権」があります。著作権に関して厳しいことに定評があるのはディズニーですね。小学校のプールに描かれたミッキーマウスのイラストにすら著作権を主張した、という噂もありますが、あれはあくまで噂であるため、実際のところはどうであるかは分かりません。
「病院の白衣に使うだけなら平気なんじゃ…」と思われるかもしれませんが、これはモラルの問題です。「バレないなら何をしたってOK」ということはありませんよね。また、最近はSNSが発達しているため、キャラクターのイラスト入りの白衣を着ている、という情報だけで特定されてしまうこともありえます。最悪の場合は損害賠償請求などのリスクもあるため、著作権が発生するものはきちんと著作権者の確認を取ってから使用するようにしましょう。白衣に使用するのであれば、病院のマスコットキャラクターなどに留めておくことが無難ですね。
なお、自らが権利を持っていないキャラクターであっても、ご当地キャラクターに関して言えば、オリジナル白衣の制作業者が、使用許可申請を代行するサービスを提供しているところもあります。白衣に刺繍ができる通販サイトのアルファユニは、千葉県のご当地キャラクター「チーバくん」の使用許可申請に関して、必要書類を用意し、アルファユニに郵送するだけで申請の手続きを代行してもらえます。
病院名やチーム名など、文字を入れる場合は、おしゃれさよりも見やすさを重視しましょう。英字を使うのであれば筆記体よりもブロック体を、漢字などであれば草書体より楷書体を選びましょう。読みやすい文字を使ったユニフォームであれば、患者さんからの信頼を得られるかもしれません。
また、色についても配慮が必要です。白衣であれば地の色が淡い色であるため、さほど問題はありませんが、あまり派手な配色にするのはよろしくないでしょう。これもモラル的な問題ですね。医療の現場であれば、グリーンやブルーなど、心理学的にもリラックス効果があると言われている色を使うようにしましょう。
重要なのは「誰のために白衣を作るのか」ということです。患者さんの心の負担を和らげるために白衣を作るのではありませんか?その目的を忘れないようにしましょう。
近頃は、動きやすさや機能性を重視して、白衣ではなくスクラブを医師・看護師の制服として採用する病院が増えています。スクラブは白衣に比較してカラーバリエーションが多く、患者さんにも威圧感を与えづらいため、特に小児科などで積極的に取り入れられています。スクラブにもプリントや刺繍が可能なため、医療チームごとにオリジナルのスクラブを制作し、着用していることもあります。スクラブへのプリントや印刷もアルファユニで行っています。オリジナルスクラブを制作する場合でも気を付けるべき点はオリジナル白衣を作る際の注意点とさほど変わりません。誰のために作るのか、他者の権利を侵害するものではないかという点に気を付ければ何かトラブルに巻き込まれるということはないでしょう。
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